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星槎との出逢い、学びとの出逢い

こんにちは。今回は、スポーツに取り組む星槎の、その根っこにある理念、想いをお伝えします。星槎国際高校静岡で教鞭をとられる三浦美華子先生による寄稿です。


「星槎との出逢い、学びとの出逢い」
星槎国際高校静岡 教諭 三浦 美華子

自分のパワーを、子どもたちのために。星槎との出会い

私と星槎との出会いは2012年1月、横浜そごうで開催された通信制大学の合同説明会だった。
短大卒業後、一旦は就職するが退職し、26歳の時に母の後を継ぎもんじゃ焼きのお店をきりもりしてきた。商売は嫌いではなかったし、天性とさえ思っていた。
しかし、40歳を過ぎて自分のこれからについて考えた時、まだ私にも何かできるのではないか、これからのパワーを未来ある子どもたちのために使おうと決め、お店をやめて大学でもう一度学び教員免許を取得することにした。

「楽しい」+「やみつき」だった、星槎大学での学び

星槎大学での学びは「楽しい」以外のなにものでもなかった。週末は泊まりで大磯、横浜、名古屋などへ行きスクーリングを受けて、平日はレポートを書いては出しての生活・・・多い時には1週間に3本以上のレポートを書く時もあった。当時、「毎週、スクーリングで大変だね」とよく言われたが、私にとってスクーリングは働きながら学ぶ同士に会える大切な時間で、それもまた「楽しい」と思える一つだった。
星槎大学の卒業論文では、「コミュニケーション能力の向上を図る~学校だからできるプログラム~」をタイトルに、非常勤で勤務していた小学校で取り組んだ「授業に取り入れるSST」の実践を書くことができた。
星槎大学卒業後は、教授の勧めもあり星槎大学大学院教育学研究科に入学し、更に学びを深めていくことを決めた。学部の頃から主査をしていただいてきた天野一哉先生の下で「PBL」を、副査をしていただいてきた阿部利彦先生の下では「教育のユニバーサルデザイン」を主に学修を深めていった。
この頃から、私にとって星槎での学びは、「楽しい」+「やみつき」となっていった。

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「地元・静岡で、星槎のような学校があったらいいのに」

学部から院へ進み学修者であると共に、静岡市内の小学校で2年、児童相談所で2年、非常勤として勤務した。子どもたちと出会い、支援を必要とする子どもたちへの体制や支援の在り方などを知り、「星槎のような学校が静岡にあれば、もっと笑顔になる子どもが増えるのに」そんな思いが強くなり、大磯にスクーリングに行った際、星槎グループの創設者である宮澤保夫会長(当時)に、直接その胸の内を話した。
会長は、「三浦さん、良いね。2校増やす予定があるけど中々決まらない。浜松にあるけど静岡市と浜松市では全く違う。会議にかけるから連絡先を書いておきなさい」という言葉だった。
その時、私は、「2人の生徒から始まった時から、組織が大きくなった今でも学生の声に耳を傾ける姿勢は変わらないんだな。だから、多様な生徒が集い、これだけのグループになったのか」と、心の中でつぶやいたことを今でも覚えている。

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星槎国際高校静岡の開校と、学びの実践

翌日には会長から、「決まったからね。本部の人間を紹介するから。物件探しからだから忙しくなるよ」との電話をいただいた。
それから、担当職員の皆さんと市内を何度何度も歩き、校舎となる物件を探し、地域のさまざまな方にご挨拶し、正式な認可の手続きなどを経て、すべての用意が整うまでには約2年を要した。そして、2018年4月「星槎国際高等学校 静岡学習センター」は開校を迎えた。私は、常勤講師として勤務し、星槎大学、そして大学院で学んできた「PBL」や「SST」を実践している。
私は、修士論文のテーマ決めの時から現在にいたっても、「PBL」と「SST」のどちらかを選んで突き詰めていくということができず、いつも両方を取り入れている。2021年度は、岩澤一美先生に指導教員をお願いし、PBL含めアクティブラーニングの前段階に必要なSSTをテーマに研究を進めてきた。
そして、2022年3月、静岡学習センターに初めて1年生として入学した生徒たちが卒業を迎えた。

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「学びの病みつき」 ありがとう、星槎

そのこともあり、3年間の集大成として静岡学習センターで授業実践してきていることを、星槎大学大学院の客員研究員として「論文」という形で発表することにした。
 働きながら論文を書くことは決して簡単なことではない。
しかし、客員研究員になって3年、何も形にできていなかったこともあり「絶対に書き上げる」という強い意志で向き合うことにした。そして、これを書き上げたら研究を継続することは辞めようと考えていた。
しかし、書き上げた時は、久しぶりに「楽しさ」を感じ、辞められないと思った。
正に、「学びのやみつき」である。
星槎大学の「楽しい」学生生活から職員となり、学んできたことを星槎国際高等学校で実践できることの意味は大きい。
そして、ここから自分が何をしていくかを考え、実行に移していくかがもっと大切である。
星槎と出逢って10年・・・「学ぶ楽しさ」と「学びのやみつき」を教えてくれたからこそ、今の自分がいる。
ありがとう、星槎。

● 星槎国際高校静岡
https://seisa.ed.jp/shizuoka/